戦争映画の誕生 帝国日本の映像文化史Sensoueiga No Tanjou Teikoku Nippon No Eizoubunka Shi
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映画はいかにして戦争のリアルに迫るのか 日清・日露戦争に始まりアジア・太平洋戦争にいたる時代、日本の映画人たちは帝国の戦争を描くために苦闘していた。そこにはフィクションとノンフィクションの垣根を超えて戦争の現実に迫ろうとする、戦後の反戦映画とはまったく異なる独特のリアリズムが作動していた。それは時に、プロパガンダにとどまらない新たな可能性を秘めたものでもあった。柴田常吉、村田実、岩崎昶、板垣鷹穂、亀井文夫、円谷英二、今村太平など映画監督と批評家を中心に、文学や写真とも異なる映画という新技術をもって、彼らがいかにして戦争を表現しようとしたのか、詳細な資料調査をもとに丹念に描き出した力作。 「戦中と戦後の連続性を考えるうえでより深刻なのは、戦後日本社会が戦争映画の歴史的経験をおしなべて「暗い谷間」のなかに閉ざし込んでいったことで、その戦争映画のリアリズムのなかに賭けられていた批判的リアリズムの存在までも忘却していったことにある。実際、戦後の日本映画の多くが過去の十五年戦争を「再現」する反戦映画の製作にこだわり続ける一方で、戦後のアジアで起きていた同時代の戦争をほとんど「記録」しようとも試みなかったことは象徴的である。」(本書より) ◎目次 序章 戦争映画を問い直す 第一章 戦争映画の誕生――柴田常吉の『北清事変活動写真』 第二章 戦争映画のモダニズム――村田実と岩崎昶 第三章 戦争映画の美学――板垣鷹穂と機械美の探求 第四章 戦争記録映画の時代――亀井文夫の日中戦争三部作 第五章 戦争映画の技術――円谷英二の戦時モダニズム 第六章 戦争映画の終焉――今村太平と記録主義リアリズム 終章 戦争映画のリアリズム
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